案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2018年1月5日金曜日

栃尾線 長岡駅

オリンパスペンSで撮ったネガの片隅から。

モハ208+ホハ10+ホハ17の編成。長岡 1964.3.22
長岡の駅では元草軽モハ208に牽かれたオープンデッキのボギー客車ホハ10が発車を待っていた。明治27年製の2軸客車2両からできたボギー客車、こんなのが活躍していた。隣の悠久山行電車に牽かれているのは松井車両製の大きなガソリンカー崩れのトレーラだろう。ホームに数人、駅員に何か聞いているのは鉄仲間の二人、これから長岡工場の内部まで撮らせてもらう許可の窓口を聞いているのかも知れない。右手の車両工場の内部では元草軽の客車を改装していた。春とはいえ曇天で寒く暗い越後平野を愉快な軽便たちが走っていた。

ホハ17 上見附

4 件のコメント:

Cedar さんのコメント...

栃尾線は長岡で国鉄の車内から見て、いつか行かねばと思ってるうちに消えてしまいました。
西の下津井、東(北)の栃尾って感じですね。軽便も電車でないといまひとつ関心が湧かないCedarでした。

esehoku さんのコメント...

うわっ!こんな車輌がいたんですね。
でも、ゲテモノ揃いの栃尾線の中にあって、それでも比較的マシな方かなと、後から思いました。

katsu さんのコメント...

Cedarさん
地方私鉄では非電化よりも電化線の方が魅力的なところが多いような気がします。
へろへろ路線では電柱や架線があまり邪魔にならないところが良いですね。
軽便の栃尾線も電車ならではのとんでもない改造をやってしまうのところが魅力的です。

katsu さんのコメント...

esehokuさん
栃尾は車両メーカ製の新型車以外は全てがゲテモノですね。
この客車も形状的にはそんなにゲテモノではないですが素性が凄いです。
そして、凄いのはカマボコ客車のゲテモノから生まれたスマートな自社製電車。
こんな作っちゃう工場が信じられません。