案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2016年9月1日木曜日

栗原電鉄 元ナローの電機

栗原鉄道の軽便時代の名残はED20形電機にあった。小さな軽便ボディーに762→1067mmゲージに改軌した台車。このガニマタスタイルは模型でいえば1/80 9mmナローを13mmゲージに改軌したようなものである。

軽便時代の電化そしてED20形3両の導入が昭和25年9月、762→1067mmゲージに改軌が昭和30年9月、この電機が軽便時代に走ったのは5年程度であったことになる。
(画像は2010年6月にアップ済の再掲です)

撮影:1966.03.01
ED202  若柳

ED202  若柳

若柳に休むED20形

田んぼを行くED20形

2 件のコメント:

#9999 さんのコメント...

昭和40年代に栗原電鉄には3度訪問していますが、鈍行を利用しての仙北鉄道と栗原電鉄両方の日帰りでの訪問は、接続駅の瀬峰駅と石越駅での撮影が精いっぱいで、3度目にして初めてED20と出会えた次第です。
当時は、こと地方私鉄に関しては在籍車輌はおろか車輌区の場所さえも行ってみるまで分からないという非効率的この上ない時代でしたね。
情報が溢れている現代では、この様な行き当たりばったりの探検的な要素は、良いか悪いかは別として無くなってしまいました。

ところでこのED20、機関車本体だけで見れば、同じく改軌改造された上武や東濃のDL同様、どっしりとした迫力感だけは負けてませんね。

katsu さんのコメント...

#9999さん
今の情報過多に比べて、当時の情報不足は行ってみないと分からない、
反ってドキドキ感があって楽しかった気がします。
今やデジカメで無限に撮れて便利だけど、当時のケチケチ入魂の1枚も楽しめます。

今や全国の至るところの風景がパソコンで覗けてしまう、便利に違いないけど
旅した時の感激が薄くなってしまったのでは。
昔の鉄道ファンの旅は飛行機、特急、ビジネスホテル、夜行寝台、温泉、グルメ等など、
とは無縁な旅でしたね。これも反って愉快な思い出ばかりで思い出すと楽しくなります。
便利、快適、贅沢で失ったものがどれだけあるか。