案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2014年6月22日日曜日

花巻から横手へ

青森発23:45の夜行急行「八甲田」で寝て翌朝4:35に花巻駅に到着。
庄内交通でスタートしたこの旅で夜行急行「八甲田」で寝るのはこれで3回目となった。
花巻駅の待合室で仮眠した後、花巻電鉄軌道線の朝のラッシュを撮りに歩いた。
泥んこの道端で電車を待っていると朝の田舎道は通勤・通学で町へ出る自転車で一杯。
地方ではまだマイカー時代到来前でこんな時間帯でも車は滅多に来なかった。

花巻郊外の中根子あたりまでくると前日の津軽平野とはうって変わって長閑な田園は春の日差しであった。この時の花巻電鉄には遠鉄奥山線からキハが転籍していてキハが花巻電鉄を走る光景を見たかったが活躍する場はなかったようである。

午後は花巻から横黒線に乗り山越えして横手へ出るとまた寒い残雪の世界であった。
横手で羽後交通横荘線を撮って旅の記録はここで途絶える。
この後、八郎潟の秋田中央交通を撮ってまた青森から夜行急行「八甲田」に乗って福島で下車し
奥羽本線を北上し、山形交通の2路線を訪問するなど欲ばりな旅はあと2回夜行列車を利用した。

花巻電鉄軌道線 熊野 - 中根子  1966.03.04 
 
朝の「中根子」停留場

 花巻へ向かう朝の列車は満員で道路はガラガラ.  中根子

花巻電鉄の車庫内で改装を終えイエローに塗られた元奥山線キハ1804.

花巻駅の釜石線D50250

花巻から横手へ. 横手駅の奥羽本線の特急「つばさ」

横黒線D6040  横手

DF50が走る奥羽本線の脇に羽後交通横荘線の車庫があった.  横手  1966.03.04 

横荘線の車庫にいた珍品ホハニ3とキハ3

横手の街

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