案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2013年10月3日木曜日

福井鉄道 西武生の車両基地

西武生(現:北府) の駅の裏には元福井鉄道本社の建屋があり、新しい建屋にあった本社を訪問しご挨拶した後本社の人に車両基地を案内して頂いた。
車両基地には検車庫1棟と工場2棟があり、余りに古く朽ち果てた施設に福武線の財政の苦しさの象徴かと思い私は歴史的価値も感じ取れず、建屋全体や内部の写真を撮るのも失礼と思い撮らなかった。ところがこの検車庫は「福武電気鉄道」が設立された1921(大正10)年に建築されたそうで今や築90年超える由緒ある歴史的検車庫なのであった。

大正10年築、福井鉄道の木造検車庫を保存へ、催しでの活用検討…国の登録有形文化財、目指す動きも
福鉄は、従来の車両より幅の広い新型低床車「F1000形」の導入に伴い、二〇一三年度中に、国・県から計三億三千八百万円 の支援を受けて工場二棟を建て替える。七月にも取り壊しを始める。  これに合わせ、検車庫にあった車両点検スペースを新工場に移設。  (中日新聞・日刊県民福井から)

撮影 2008.10.14
この後、取り壊された元本社建屋. 入口に「福井鉄道株式会社」と表示

西武生(現:北府)駅と正面に元本社の建屋

この後、改築された西武生(現:北府)駅

今や築90年超の検車庫は役目を終え、鉄道施設の 歴史遺産として残されることになった.

左手が検車庫で北側に築65年の工場2棟が並ぶ

左手に検車庫と工場

工場で整備中の200形203

仮台車に乗った203の連接部

                

               
600形602  デキ3                             デキ11   600形601

工場を通り抜けた北側の一角

7 件のコメント:

茂内クロ さんのコメント...

仮台車が気動車用菱枠形ですね、よくも今の時代まで残ったものかと。元は名鉄からのサハ20形が履いていたもの?

常夜燈 さんのコメント...

私もサハ20形の物だと思います。
以前、名鉄モ5000形?の
台車を見かけた事があります。
探せがお宝台車が出てくるかも(笑)

katsu さんのコメント...

茂内クロさん、
常夜燈さん、
福井鉄道のサハ20とは随分古い車両をご存じですね。私は全く知りませんでした。
常夜燈さんの「ローカル駅の坪庭」で鯖浦線用サハ20の写真を見ましたが、元ガソリンカーはこれくらいなので菱枠台車はこれから外されたのでしょう。

常夜燈さんが撮られた昔の福井鉄道の車両写真集を見るとこの鉄道の電車がいかにバラエティに富んでいたかがよく判ります。
路面電車に入れ変わってしまった今の福井鉄道からは想像もつきませんね。

やうじ さんのコメント...

西武線沿線に住んでいた私は小さい頃、"西"武生を西武"生"だと勘違いして、なんと読むのだろうと悩んでいました。

先日、なかよし鉄道の帰りに寄ってみましたが、新型の低床車が走っていました。
福井の町に溶け込んでいました。

katsu さんのコメント...

やうじさん
私も同じで、西武沿線住まいなので今だに「西武生」をつい西武・・・と読んでしまい、
素晴らしい武生(たけふ)のイメージぶち壊しです。
その後、駅名変更になったのは良いのですが
北府(きたご)もまた難しい読み方ですね(泣)

やうじ さんのコメント...

"きたご"と読むんですか?
"きたふ"だと思っていました。

別件ですが、京福のテキ512の模型を作成中です(正確には作成してもらっているのですが)

時間が空いている時で結構ですので、一度特集を組んでいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

katsu さんのコメント...

やうじさん
京福のあのテキ512ですか。
あまり写真は撮ってないので特集と言えるほどのものはできませんが
写真探してあればアップしてみます。