案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2013年9月11日水曜日

遠鉄奥山線の丸妻客車

奥山線の魅力を引き立ててくれた一つに奥山線用に製造された丸妻客車があり、電車や気動車に牽かれて走る丸妻客車の光景に素晴らしいものがあった。
丸妻客車は形式が幾つかに別れるが、開業時からのサハ1108と1109とそれ以降の製造では基本寸法は同一で外観も殆ど見分けがつかない。
サハ1101型 1101 1102   雨宮製作所 大正11年製 奥山延長時の新造車
サハ1108型 1108 1109 大日本軌道鉄工部 大正3年製 開業時の客車4両のうちの2両
サハ1110型 1110    日本車両 大正12年製 
サハ1111型 1112    雨宮製作所 大正11年製 
  ハ1154型  1154    名古屋電車製作所 大正4年製

この番号順に丸妻客車の外観を並べてみました。

サハ1112+1102+1101  1963.04.04

サハ1102と1101の連結部 柴田式簡易自動連結器(車両竣功図より)
下の狭いせんろの枕木間隔がよく分かる.

サハ1102の車内

サハ1102
ハ1154
同サイズのアーチバー台車でも車輪のフランジ厚みでイメージが大きく変わる.
サハ1110
丸妻客車のアーチバー台車はどれも軸距1016、車輪径530φに統一されている.

サハ1101  1964.03.23

 サハ1102

サハ1108

サハ1109

サハ1110

サハ1112

ハ1154


電車に牽かれて走る丸妻客車サハの風景.    1964.10.31

0 件のコメント: