案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2013年2月6日水曜日

消え行く東横百貨店東館

昔、玉電渋谷駅が「東横百貨店」2階にあり、その東横百貨店(現東急)が今年3月閉店になるということで
東横百貨店について調べてみました。

東横百貨店増築の歴史は
1934(昭9)年 東館創業
1954(昭29)年 西館増築
1970(昭45)年 南館増築
ということで玉電風景が消えようとしていた頃は南館が増築工事中だったということになる。
玉電と云えば「東横百貨店」だが1967(昭42)年に現在の「東急百貨店東横店」に改称されている。

JR渋谷駅を複雑に取り囲む東横店各館の配置を分かり易く書くと下図のようで、JR渋谷駅東側にあるのが創業からの東館(緑色)で3月末に閉店し取り壊するのはこの東館であった。その後東横店はJR渋谷駅西側にある西館(黄色)と南館(青色)の2館に集約するそうである。

JR渋谷駅東側は東横線渋谷駅が地下化で取り壊され、東横店東館、東横線地上駅、その下1階の東横のれん街 と渋谷駅の象徴的な風景が消えることになる。

昔あった玉電渋谷駅と東横店西館の位置関係は下図の通り。

3月末閉店し取り壊しとなる東急東横店東館 2013年1月

東急東横店西館と南館

消えゆくJR渋谷駅西側の風景
東急など鉄道3社が渋谷駅を再開発し高さ約230mのビルなど建設し2027年度まで順次開業.

駅地下化で取り壊される東横線地上駅とその下の東横のれん街

華やかな私鉄ターミナル駅

4 件のコメント:

lodgershinmeishrine さんのコメント...

プラネタリウムのドームが象徴的なビルが消え、そして、(私の中では)新しいビルが更に消えて行くのですね。新陳代謝の激しい都会の駅前です。
「ふりゆくものはわがみなりけり」を実感します。

katsu さんのコメント...

lodgershinmeishrineさん
都会の消えゆくものは
正にわがみなりけりですね。

KS45 さんのコメント...

渋谷駅に関する大変詳しい解説をありがとうございます。
玉電が走っていた当時20代前後の方から渋谷の道玄坂から玉電が~と聞いていたのですが、肝心のホームの場所などが現在のどの場所に当たるのか聞くとうやむやになってしまうので玉電のホームがどこに有ったのかさっぱり分かりませんでした。

渋谷駅の連絡通路は学生時代に毎日通っていたのですが・・まさかあのやけに広い連絡通路に玉電が突っ込んで来ていたとは驚きです。
山手線改札の玉川口の看板もずっと謎でした。
katsuさんのお陰で長年の疑問が解けました。ありがとうございます。
もう変わってしまっているかも知れませんが渋谷に行った時に改めて玉川口から向こうを見てみたいと思います。

玉電には今でも専用軌道への入り口跡や砧線の線路跡が残っており電車がなくなってしまった後に生まれた自分でも過去に思いを馳せる事の出来る路線です。

katsu さんのコメント...

KS45さん
コメントありがとうございました。
渋谷駅は継ぎ接ぎ連絡通路の変遷が複雑で、これからも更に変わって行くことでしょう。
昔、玉電の乗り場があったところの今は、どうみても昔ホームがあったとは判らないですね。
山手線の「玉川口」改札口に立って昔を想像すると楽しいものです。