案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2011年9月4日日曜日

貴志川線の車両たち2

モハ205と206は兄弟で朝のラッシュが終わると、切り離されて単行で活躍していた.
とても小さな電車で、電車として生まれたと思っていたがこれも元ガソリンカー.
この電車の車体からは、元の江若鉄道でガソリンカーとして動いていた姿が思い浮かばない。


モハ205 東和歌山 1965.8.4
江若鉄道の昭和6年川崎車両製の荷物室付ガソリンカーキハニ1、2を譲り受け、
昭和23年に電動車に改造したもの.全長11mクラスと大変に小さい

ガソリンカーの台車からブリル製 27GE1に履き替えて電車に変身


サハ1827
入線直後の元南海本線クハ1827.


モハ206
モハ205と同じ経緯の兄弟車

モハ205    甘露寺前-貴志
側面窓配置が非対称で、小さな車体にドアが4つもある。


参考引用文献: 鉄道ピクトリアル臨時増刊 地方私鉄めぐり第4分冊

4 件のコメント:

Cedar さんのコメント...

ガソリンカーの車体にブリル台車、痺れる組合せです。関西には古いブリルが南海や京阪に沢山ありましたが、電車好きには台車の出所が気になります。

katsu さんのコメント...

Cedarさん
私もこの組合せが大好きです。
特に軸距の短いブリルを履くと最高です。
貴志川線の元ガソリンカーのブリルはどこから来たのかよく判りませんが、南海軌道線の古い電車あたりではないでしょうか。

goerlitz さんのコメント...

モハ205の台車がブリル27GE-1とありますが、これはブリル27FEで、ブリル27E(サハ1827が履いている)を電動機外釣り式にしたものです。
この台車は米国でもあまり採用されず、日本では大阪高野鉄道が13両分輸入したのみでとても貴重なものです。

katsu さんのコメント...

goerlitzさん
ご指摘ありがとうございました。
こちらの台車のブリル27GE1の情報元は鉄ピク私鉄車両めぐり(1963年)にあった記載からでした。
ブリル型台車のメーカがブリル製であることが判れば十分ですので、そう表示させて戴きます。