案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2011年9月3日土曜日

貴志川線の車両たち1

貴志川線の小型電車には元荷物室付ガソリンカーだったのが多く、側面窓配置が左右非対称で
どの電車もドアの位置確認はややこしい。クハを別にすればすっかり電車の風貌に変身している。


モハ202 東和歌山  1965.8.4
元は貴志川線の前身和歌山鉄道の未電化時代に導入された昭和8年日車製ガソリンカー.
荷台付キハニを改造して昭和17年に電動化された.台車をブリル27GE1に付け替え
電車風になったが正面の顔は元ガソリンカーを感じさせる。

クハ803
元片上鉄道の昭和10年加藤車両製ガソリンカーで、昭和30年にクハ化され入線している.
両端荷台付で丸みのある正面3枚窓が個性豊かで、愉快な3両編成になっている。


モハ201
元はモハ202と同様に和歌山鉄道の昭和6年小島工業製ガソリンカー.
キハニを改造して昭和17年に電動化された.片側には荷物室ドアが残っている.
こちらもガソリンカー用台車をブリル27GE1に付け替えてすっかり電車風になり、
どうみても元ガソリンカーは感じられない。


参考引用文献: 鉄道ピクトリアル臨時増刊 地方私鉄めぐり第4分冊

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