案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2011年5月3日火曜日

井笠鉄道 くじ場のSL 2

昨年9月17日にアップした「くじ場のSL」の続きで、1号機コッペルが休むくじ場車庫の反対側にあった軽便SLを詰め込んだ小屋の中を覗いてみました。

この小屋の中には8,7,9,3号機の4両のSLが鎮座していて、埃をかぶった貴重なSL群はまるで仏像を見るようであった。8号機が日車Cタンク、7号機がコッペルCタンク、3号機がコッペルBタンク、そして注目の9号機が鎮座していた。
9号機は日本に2両が輸入されたベルギーのコッケリル社製の1両で、1910年製のBタンクで釜石製鉄所の2号として導入された。その後、釜石製鉄所でさまざまな改造が施され、井笠鉄道9号機となった。豆タンクのようなコッケリルの原形とは異なり産業用機関車風の外観になってしまったが、下周りのみが原形を残している。
参考文献:「機関車の系譜図2」臼井茂信著 交友社


8号機 日車Cタンクと、7号機 コッペルCタンク  1967.3.8

↑ 8号機 日車Cタンク、手前が9号機

9号機 コッケリル社製Bタンク

ホジ、 1号機 コッペルBタンク
こちらはくじ場車庫の内部.1号機、6号機、10号機が保管されていた.



夕方のくじ場車庫.

0 件のコメント: